2016年02月19日
第54回2016年冬季日本アスペン・エグゼクティブ・セミナーが2月9日(火)から14日(日)までの日程で、木更津市かずさアカデミアパークにて開催されました。今回のセミナーには、多様な業界の企業・NGOの幹部メンバー13名が参加しました。
冒頭のオリエンテーションでは、当研究所副理事長 村上陽一郎先生から「アスペン精神」について、そしてリーダーに必要とされる「立ち止まる力」についてお話がありました。
ますます複雑化し、変化の速い日々の現実の中で、あえて立ち止まり、自己や取り巻く状況を相対化する。そのための時間と多様な視点をもつことが、アスペンセミナーの価値であり、これから続いていくリーダーとしての日々に極めて大切となる、という導入を経て、対話のセッションに入りました。
JT生命誌研究館館長 中村桂子先生による懇話会では、「『境界線を考える』~生命誌の視点から~」というテーマで、人間観、いきもの観の大きな転換についてお話を伺いました。本質を問う時代考察から科学者としての日々の生き方にまで及ぶ中村先生のレクチャーは、壮大かつ極めてリアリスティックであり、示唆に富むものでした。
セミナー参加者からは、“今後のビジネス人生の指針を示された”、“グローバルに通用するリーダーになるために必要なリベラルアーツとは何かじっくり考えられた”といった感想が寄せられました。
エグゼクティブ・セミナーは、2016年度も夏・秋・冬の3回開催予定です。詳細情報は下記ページにてご確認頂けます。
http://www.aspeninstitute.jp/seminar/executive/