セミナー短信～2019年夏季日本アスペン・エグゼクティブ・セミナーを開催～
2019年07月25日
第64回2019年度夏季日本アスペン・エグゼクティブ・セミナーが7月12日(金)から16日(火)までの日程で、木更津市かずさアカデミアパークにて開催されました。今回のセミナーには、製造、コンサル、建設、食品、経営、医療分野など多種多様な業界の企業幹部の方々14名が参加、5日間を通して非常に深く充実した対話が繰り広げられました。
セミナー2日目に開催した懇話会では、東京大学法学部教授、苅部 直先生による「自然・人倫・公論‐日本の「19世紀」思想」というテーマでご講話を頂きました。「19世紀」という問題設定、「略画的世界観」の解体、経済発展と「時世の勢」、「文明開化」の光と影、という4つのパートに分けて西洋の文化を利用して日本文明が多様化してきた背景などをお話しいただき、参加者からも数多くの質問が寄せられ、充実した内容になりました。
恒例の文化プログラムでは、桜井大士さん、加藤大貴さん、多井千洋さん、橋本專史さんをお迎えし「弦楽四重奏のコンサート」を開催。参加者の皆さんからは“生の演奏が大変感動的で、20名程度で聴く演奏会としては非常に贅沢であった。”、“聴く古典という考え方を持つと聴き方が変わるという体験をした”などのご意見がありました。そのほか多くの参加者も素晴らしい演奏に感銘を受けていました。
セミナー全体を通して、参加者の皆さんから、“自分の軸を持つに至る心構えや学び方を学んだ”、“今回得た最大のものは古典を知ったことと、その価値を理解したこと”、”自分と向き合うきっかけ作りとなった”、“想定を超えた気づき、新しい学び、対話の意味を学べた”、“古典の中にあるさまざまな示唆、これを少しでも自分で読み解く楽しさを知ることができた”、“人間が何を考えてきたのか？について古典を通じて学び、人間理解が深まった”といった感想が寄せられました。また、オブザーバとして参加された5組のご夫人の皆様からも、“視野が広がった”、“これからの人生に活かしたい”、などのご感想をいただきました。
次回のエグゼクティブ・セミナーは、2019年10月に奈良、2020年2月に千葉にて開催予定です。