セミナー短信～第5回小林メモリアル・ソクラテス・セミナーを開催
2019年12月12日
第5回小林メモリアル・ソクラテス・セミナーを12月6日（金）～8日（日）に奈良県奈良市のホテル日航奈良で開催しました。
本セミナーは、2016年秋に当研究所が設立した「小林陽太郎奨学金」の給付対象プログラムとして、米国アスペン研究所で20年以上の歴史があるソクラテス・プログラムを日本で開催するものです。５回目となる今回は、モデレーターにウィリアム・パワーズ氏（ベストセラー「つながらない生活(Hamlet‘s Blackberry)」著者、AIスタートアップ「Operant」CEO）を招き、「Order Amid Chaos: Major Trends Shaping the Future of Technology, Business and Society」をテーマに英語で対話を重ねました。
セミナー参加者は、選考を経て「小林陽太郎奨学金」の提供を受けた日本人15名と、アメリカ、イギリス、韓国出身の1名ずつからなる18名の若手リーダーたちです。産業界、行政、学術、国際協力など多彩な分野で活躍するメンバーにより、AIと現代社会をめぐる哲学的な対話が繰り広げられました。“Intelligence”とは何か？ “Artificial”とは何か？ そんな大きな問いから始まり、徐々に私たちの暮らしや経済について洞察を深めていく対話は、とてもインスパイアされるものだったという感想が多く聞かれました。
セミナー初日のオープニングディナーには、パワーズ氏の古い友人で、日本に関する著作やTEDの講演で知られるピコ・アイヤー氏が夫人とともにゲスト参加し、パワーズ氏と対談を行いました。30年以上日本に暮らすアイヤー氏ならではの、内と外の両方の視点から語られる奈良の魅力は、大変新鮮なものでした。２日目の午後には、文化ツアーとして、春日大社、興福寺、そして歴史地区「ならまち」を訪問しました。そこで目にするものがセミナーテーマとの一種のコントラストを感じさせ、翌日の対話への刺激にもなったようです。
「小林メモリアル・ソクラテス・セミナー」は、来年も同じく奈良で下記日程にて開催いたします。
第6回小林メモリアル・ソクラテス・セミナー
期間：2020年12月4日（金）-6日（日）
会場：奈良県奈良市 ホテル日航奈良
モデレーター、テーマ：未定
若干名の募集となりますが、米国、スペイン、エルサレムなど、日本国外で行う「ソクラテス・セミナー」も小林陽太郎奨学金給付対象となります。
奨学金の詳細は、以下のご案内および募集資料をご覧ください。