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セミナー短信~第7回 科学・技術とヒューマニティ・セミナーを開催~

2020年10月20日

 第7回「科学・技術とヒューマニティ」セミナーが、10月16日(金)~18日(日)にかけてクロスウェーブ府中で開催されました。様々な企業や公的機関から14名の参加者が集まり、科学・技術とヒューマニティに関する古典から厳選されたテキストを軸に、「ヒューマニティ」「デモクラシー」「科学・技術と社会」の三つのセッションで活発な対話を行いました。

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 セミナー運営は、検温、消毒、換気、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保などの新型コロナ対策を行い、その分、広いセミナールームで対話の声が届きにくくなったのを、ひとり一本のマイクで補いました。
 モデレーターは、東京大学名誉教授の村上陽一郎先生と埼玉大学名誉教授の渋谷治美先生に、リソースパーソンは、科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェローの藤山知彦氏に、それぞれご担当いただきました。

 今回は、「動物行動学を通して人間を知る」という全体テーマに沿い、東京大学大学院教授・岡ノ谷一夫先生による「言語(等)の生物学的起源とコミュニケーションの未来」と、総合研究大学院大学学長・長谷川眞理子先生による「動物行動学から進化心理学へ」の二つの懇話会が行われました。
 さらに、現在世界が直面しているコロナ禍を踏まえて、村上陽一郎先生による特別懇話会「ヴィルスとの闘い」もプログラムに組み込みました。
 今回初めての試みとして、これら三つの懇話会のレクチャー部分が、アスペン・フェローズ会員および当研究所理事・監事の希望者の方々向けに、ライブ配信されました。

 現代の科学・技術にまつわる諸問題・諸課題は、それぞれの専門分野を突き詰めていくだけでは解決せず、それを追究し活用している人間自体をどう理解するのか、それを社会の中でどのように使いこなしていくのか、という視点と切り離せません。このような多角的な思考を古典に学びながら展開していくセッションを通して、参加者の皆さんも多くの気づきをえられたようです。