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首都圏の高校二年生を対象にした日本アスペン研究所主催「アスペン・ジュニア・セミナー」が、1月8日(日)に全日程を無事終了いたしました。

2023年01月14日

dummyAチームのセッション「創世記」

 コロナ禍のため2年連続でオンライン開催を続けてきたアスペン・ジュニア・セミナーですが、今年度は3年ぶりに集合・対面で開催いたしました。ジュニア・セミナーは、当研究所正会員を中心とした企業・団体からの寄付・協賛に支えられて開催しています。今回の開催場所は、東洋大学京北中学高等学校のご厚意で、同校のICT教室や視聴覚室をお借りして開催しました。首都圏19校からの46名の参加者が3チームに分かれて、10月末のオリエンテーションから毎月1回、日曜日や祝日の午後に開催される本セミナーで、充実した対話を行いました。

Bチームのセッション「大衆の反逆」

 ジュニア・セミナーの狙いは、「善く生きるとはどういうことか」という究極の問いについて考えることです。古今東西の6本の古典をテキストに、参加者同士の対話を通してそれらを読み解く6つのセッション。テキストを読んで「善く生きる」というテーマに関連して考えたことを披露しあう振り返りセッション。これらのセッションを通して、古典への理解を深めるとともに各自の思考を深め、どう生きていくかについて思いを巡らせます。

dummyCチームのセッション「形而上学」

 当初は皆の前で意見を言うことに躊躇する参加者も少なくありませんでしたが、次第に打ち解け、他の参加者の多様な意見を聴くこと、自分の意見を共感を持って聴いてもらえることに楽しさを感じたようで、次第に活発な対話が繰り広げられるようになりました。

一番盛り上がった交流の時間

 また、飲み物とお菓子を用意して長めの休憩を取り、学校や部活のことなどを自由に話してもらうなど、チーム内で交流を進める時間もたっぷりと取りました。

dummy各チームを代表してスピーチ

 最終日のクロージングセッションでは、まずCチームをご担当いただいた苅部直・東京大学教授から、セミナーを振り返ってコメントをいただき、その後、各チームから二人の代表者にセミナーの感想を述べていただきました。「善く生きるとはどういうことか」についてそれぞれの気づきを紹介いただき、今回のセミナーがまたとない経験であったことが披歴されました。そして、Bチームをご担当いただいた荻野弘之・上智大学教授からは参加者への「贈る言葉」を、当研究所理事の関根清三・東京大学名誉教授からは「結びのご挨拶」を頂戴し、閉会となりました。

各チームを担当した先生方からのメッセージ

 各チームの参加者の皆さんはデジタルネイティブらしく、LINEやInstagramで相互に繋がった様子で、今後も古典について語り合った友人同士の交流を続けていただけることと期待しています。このセミナーが参加者の皆さんにとって成長が実感できた機会として、また、これからの生き方を考えるきっかけとなっていればと、願ってやみません。